『よみがえる第二次世界大戦~カラー化された白黒フィルム~』

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<シリーズ 第二次世界大戦 開戦70年>
よみがえる第二次世界大戦 
~カラー化された白黒フィルム~ 第1回 ヒトラーの野望
8月12日 水曜深夜[木曜午前] 0:10~1:00

第2回 日米開戦
8月13日 木曜深夜[金曜午前] 0:10~1:00

第3回 人類の“悪夢”
8月14日 金曜深夜[土曜午前] 0:10~1:00

最新のデジタル技術で白黒フィルムをカラー化。
第二次世界大戦は、小型化された映画カメラの発達により、
戦闘の様子を動く映像で記録する初めての機会となった。
戦争の様子は、各国の従軍カメラマンたちによって記録された。
今回、世界各地で眠っている記録映像を再発掘。
フランスとの国際共同制作で、最新のデジタル技術を使い、
白黒映像のカラー化を進めてきた。
色づけ作業は慎重に行われた。第二次世界大戦は、
カラーのスチール写真も残され、兵器や軍服、
日用品などの現物も多く残されている。
それら1万件にのぼる色情報をデジタルでデータベース化。
映像1フレームごとに、細かい色づけ作業を行った。
第二次世界大戦の開始から今年で70年。数千万人の死者を出した
人類未曽有の戦争の内側では、何が起きていたのか。
この“破壊の時代”の白黒映像を、最新のデジタル技術を駆使し、
カラー化しようという試みが、フランスとの国際共同制作により進められてきた。
ナチスの台頭、ヨーロッパ戦線、そして太平洋戦。
埋もれていた記録映像を丹念に掘り起こし、
綿密な時代考証と地道な作業によって、
第二次世界大戦の時代を鮮やかによみがえらせよう、というものである。
世界各地で戦争体験が風化を続けるなか、
戦争の現実をよりリアルに描き、その記憶を若い世代へと伝える。
※一部オリジナルカラー映像も含まれます。(全3回)
(紹介文より抜粋)

NHKとフランスとの国際共同制作のドキュメントが
先日の8月12日~8月14日の三日間BSで放映された。
近年に、ますます戦争の記憶は風化し、
民放では、この時期になってさえも戦争に関する番組は皆無となった。
NHKはまだマシな部類で、この時期にも放映し続けている。
海外のドキュメントを見て思うことだが、日本の様に、
スタジオに無駄な三流芸能人をいれ、
わざわざワイプを仕込むような演出は無い。
まあ芸能人も無理やりに仕事を捻じ込まなくちゃ、
あんな贅沢三昧な生活は維持できないので必死だ。
例え、どんな無能であっても、ただそこにいるだけで時給に換算して
100万単位の金を稼ぐことが可能なのは、日本の芸能界だけだろう。

フランス制作なので、主に欧州やフランスの映像が多かった。
パリ解放時のパリ市街戦の映像もあったが、
対独協力者のリンチや処刑の映像はなかった。
私は今までに様々な映像を見てきたが、未見のものも多かった。
今回の映像で印象に残ったシーンは沢山ある。
例えば、米軍の日本兵の射殺シーンなどだ。
射殺された日本兵は(今で言えば中学生か高校生のように)
幼く見え、また体も小さかった。
(彼にも故郷で帰りを待っている父母や兄弟などがいただろうに)
米兵からすれば、投降したふりをして、
榴弾を隠し持っているかも知れないし、敵は敵だし、
いちいちジュネーブ条約も守っていられないのだろうし、
捕虜の面倒を見ているコストも考えていられないのだろう。
またアウシュビッツの囚人の刺青された皮膚のコレクションや
囚人の干し首や人体標本など、未見のものが多かった。
またアメリカの日系移民の強制収容所の映像があった。
ドイツやイタリアの移民は収容されることは無かったのに、
”日系移民だけ”が強制的に収容された。
(48時間以内に家屋財産を処分しなければならない為に
ただ同然で今まで築きてきたものすべてをアメリカ人に巻き上げられた)

何よりも着色と言えども、あの戦争をカラーで見ることが出来たのは
貴重な体験であった。米軍の火炎放射器はとても嫌な兵器だ。
人道的でいい兵器など無いだろうが、
焼死ほど残酷なものはないだろう。
(焼死ほど激痛を感じたまま死んでいくものはない)
やはり海外とNHKが制作しただけあって、民放では決して見ることが
出来ないグロ映像が多かった。
人は死ぬことを知らなければならない。
永遠に生きることが誰でも出来ない。
また、戦争とは遊びではなく、結局は殺し合いであって、
人は簡単に死ぬということを知らなければならない。
憲法九条の云々の論争が起きるのも、(戦争とは浪花節ではなく、
非情そのものであって)決して謝罪しようとも、土下座しようとも、
また無抵抗であったとしても、敵にとっては全く無意味であり、
一方的に殺されるだけということを知らないからだろう。
(まあそれは大人の事情というものだろう)
死を考えるということは命を大切にしようとする考えにも
つながるのではないかと思う。
日本国民は過剰に死を隠蔽されている。

*白黒の映像はパリ市街戦と対独協力者のリンチと処刑。