フランス映画 『フランドル Flandres (2005)』

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今回は、2005年フランス制作の『フランドル Flandres』を紹介。
2006年カンヌ国際映画祭審査員グランプリ受賞作品。
レンタルで借りたものだが(最初から期待していなかったせいか)
なかなか良かった。
フランスの田舎に住んでいる若者が中東へ戦争に行く話だ。
フランスと言えば(外国人が首都東京を思い浮かべる様に)
大抵の日本人はパリなどという極めて特殊な大都市しか連想しない。
しかし日本という国が東京だけで構成されているのでは無いと同様に、
フランスという国はパリだけでは語るのは、
フランス人への侮辱である。
パリジャン、パリジェンヌは、パリ人であって、
彼らは典型的なフランス人ではない。
パリ以外に住むフランス人は(パリ人などという
気取った人種ではなく)素朴な人柄の人が多いと感じる。
そもそもフランスという国は人口が日本の約半分しか居ない。
都市人口が5万、或いは10万も居れば大都市である。
フランス国土の大部分がのどかな田園地帯であり、
小さな部落、村、町等で構成されている。
この映画の舞台の村?がフランスそのものの象徴である。
主人公の若者(農民)が暮らす場所は、田舎そのもの。
この映画で出てくる、フランスの娘は典型的なフランス娘に感じる。
(日本にも典型的な日本美人のステレオタイプがあるように)
フランスの女はイギリスともスペインともイタリアとも違う。
私の個人的な独断だが、欧州で日本人好みの美人が
もっとも多いのはフランスだと思う。(最悪なのはイギリスである)
ゴツイタイプの美人は日本人には好まれない。
本映画に出てくる娘が皆カワイイ。(日本人好みのフランス娘ばかり)

映画についてだが、中東の戦争のシーンは迫力がある。
主人公達の一団がピンチの場面でも、
アメリカ映画のご都合主義の)奇跡が起きて
決して救われることは無く、リアリティに満ちている。
映画の終わり方についてだが、やはりアメリカ映画の様には、
ハッピーエンドでは終わらなくて、釈然としないものがあるが、
それは現実と同じであって、我々が生きている世界も
ハッピーエンドではなく、不条理に満ちている。