Le Monde est a vous nous. フランス映画 『憎しみ』

イメージ 1

イメージ 2

50階から飛び降りた男がいた。
落下しながら彼は確かめた。
ここまでは大丈夫。
ここまでは大丈夫。
ここまでは大丈夫。
だが重要なのは落下ではなく、着地だ。

1995年フランス制作。96分。(原題La Haine)
もう今では古典的な作品となってしまったが
今日のフランスの移民政策の問題点に
焦点を当てた作品である。
今のフランスは我々日本人がイメージするような
典型的なフランス人はフランス国内には闊歩していない。
第二次大戦後、低賃金で働く労働者を欲したフランスは
フランスの植民地等から大量の労働者を呼び寄せる政策を実施。
それら労働者はパリ郊外のバンリューをはじめとして、
各地にコミュニティを形成した。
今、その労働者の二世三世の世代になり、移民への軋轢から
様々な問題を起こしている。
そんなフランスが生み出したのが今回紹介する本映画である。
映画制作から既に15年以上が経過した今でも問題は
何一つ解決なんてしやしない。それどころか、悪化する一方である。

アステリックス、どう考えても面倒そうな奴だ。
さっさと金をとって、さっさと引き上げればよかったのに。

La Haine - Trailer
(記事投稿時には視聴可能)
http://youtu.be/yk77VrkxL88