レンズが見た昭和20年代・東京 林忠彦撮影・著『カストリ時代』Ⅱ

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壮絶な自叙伝である、吉岡源治著「焼跡少年期」
(中公文庫)に登場するような浮浪児がノガミには沢山居た。
彼らは焼跡少年期に書かれて居る様に、
生きていくなら何でもやった。文字通りに何でも・・・。
野坂昭如の小説「火垂るの墓」に出てくる兄妹は、まだ清い生き方である。

まだ売春禁止法施行前である。
(1957年4月1日に法律が一部実施、翌1958年4月1日に
罰則適用の取締り規定が施行され、全面実施)
現代の日本では、売春は合法では無いが、オランダ、デンマーク
フランス、スイス、ドイツ、ギリシャハンガリーチェコ等では合法である。
衣食住それに性は必要不可欠である。
衣食住が有る程度充足されると、今度は性への欲求が高まる。
戦後もある程度落ち着くと大衆の興味関心は娯楽(或いは性)へ向かった。