おすすめの本 坂口弘著『あさま山荘1972 上下続』133~135冊目

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あさま山荘銃撃戦・同志殺害の当事者として
死刑判決を受けた著者が、20年の沈黙を破り、
初めて明かす事件の全容。(1993 彩流社
(本書紹介文より抜粋)

今回は坂口弘著『あさま山荘1972 上下続』を紹介する。
もう30年以上前のことであるが、当時生中継され、
最高の視聴率を記録したという事件である。
私もかすかに、このあさま山荘の攻防戦、
鉄球があさま山荘を破壊していく様子を覚えている。
はっきりとではないにしろ、私は記憶している。
私が本書を読んだのは、数年前で有るが、
読んだ時は正に衝撃的であった。
特に、連合赤軍の壮絶な粛清とリンチが想像を超えていた。
不平不満を言えば、自分がやられてしまう・・・。
異分子を文字通り徹底的に排除するという論理。
私はポルポトを思い出すのである。

「我々は独自の世界を建設している。新しい理想郷を建設するのである。
従って、伝統的な形を取る学校も病院も入らない。
貨幣も入らない。例え親であっても社会の毒と思ったらほほえんで殺せ。
今住んでいるのは新しい故郷なのである。我々はこれより過去を切り捨てる。  
泣いてはいけない。泣くのは今の生活をいやがっているからだ。  
笑ってはいけない。笑うのは昔の生活を懐かしんでいるからだ」
ポル・ポト政権の児童に向けた指令文書より抜粋)