スリル満点  映画『ザ・ウォーク』

イメージ 1

2015年アメリカ制作。123分。
(原題 The Walk)

1974年8月7日にニューヨークのWTCの2つのタワーの間の
綱渡りに成功した、フランスのフィリップ・プティ
映画である。本人は現在も存命であり、
また本映画でも回想シーンがあり、絶対生存すると言う
事が予めに判ってはいるのだが、綱渡りのシーンでは
ドキドキしっぱなしであった。良く出来たものだと感心した。
映画なので事実とは異なる点もあるかとは思うが、
釘で足を刺すシーンがある。私も子供の頃に同じ経験をした。
あんな感じに木材に釘が刺さっており、それを踏んだ。
それは言葉では表現不可能な程の*激痛で、
今でも決して忘れる事は出来ない程だ。
言葉では表現出来ないということは、
同じ経験をした者しか決して判らないだろう。
足を怪我し、また本映画ではフィリップは寝ている
シーンは無いので、不眠だろうし、最悪の体調、
それに映画(リアルでも)には有りがちというか、
衣装を落としてしまうし。(8月とも言えども高所なら
寒いに違いないし、また風もある)
以前、本ブログでも紹介した、映画「127時間」でも
思った事だが、ナイフを落としてしまう・・・。
私なら、紐をつけるとかするんだが・・・。
まあ、それは置いておいても、実にスリリングで、
正に手に汗を握る映画。

*激痛と言えば、ブログに腕を切断されるか、
今ここで死ぬか、どっちかを選べ
シエラレオネの衝撃』を掲載してからというもの、
毎日欠かさず1年365日アクセスが有る。
色んな単語で検索してくるし、
またサイト経由でアクセスが有る。
「手、足の切断、痛み」等という
単語で検索してくるのも多いが、この検索の意味は
一体何だろうかと思わざるを得ない。
それは痛いか痛くないで言えば、
結論としては「痛い」に決まっているし、
また、その痛さは(過去にニュースにもなったが、
バイクで足を切断して気が付かない等の事例は例外としても)
ただの痛さではなく、(外科手術時に麻酔をしてからの切断は
別として)耐え難い「激痛」だと想像は出来るはずだが。

私が一番興味を持っているのは人間であり、その人間の考え、
行動である、それはすなわち「人間」とは何かであるという
事である。検索の事例を鑑みても、多種多様な人間が、
日本に、または世界に居るもんだなと検索を見て、いつも思う。
同じ人間など、この世の中に人類が誕生してから一人として
存在せず、また未来永劫存在し得ないものである。
私が思うに、この世で絶対的なものは「死(老化・時間)」であり、
また、それに、もう一つ加えるとすれば、それは「同じ人間」は
絶対存在し得ないという事である。双子は似ているとは
よく言われるが、似ていると言っても、所詮は同一の人間ではない。
人間とは何て興味深いものだろうかと私はいつも思う。
我が人生を、今、何ぞやと総括するならば、
「文学」「美術」「歴史」「映画」「音楽」等を通し、
またリアルで人間とは何かを探求、追及したものであると
思わざるを得ない。