映画『エイプリル・ソルジャーズ ナチス・北欧大侵略』

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2015年デンマーク制作。93分。
(原題 9.april)

本映画は「ヴェーザー演習作戦」と呼ばれる、
ドイツのデンマーク侵攻作戦を描いた映画である。
1940年4月9日未明、ドイツ軍がデンマークに侵攻、
同日4月9日一日ももたず、デンマーク
ドイツに降伏した。
その為にドイツ側とデンマーク側の死傷者は少なく、
デンマークはドイツの占領下に置かれることになる。
1940年4月9日に行われた数時間の戦闘をデンマーク
自転車部隊の目を通し、描いた映画である。
戦闘そのものは2回しかないが、本映画の戦闘では
物語の軸となる、自転車部隊の兵士は2名が戦死。
指揮者の少尉はドイツ軍に対して降伏。

もし私が本映画の指揮官の少尉ならば、
あんな状況下ならば、降伏を考える。
圧倒的なドイツ軍の兵力と自分が指揮する数名の
自転車部隊とこれ以上戦っても、部下の兵士を
文字通りに無駄死にさせるだけなので、
降伏しかないと考える。
指揮官の少尉は軍隊の階級から言えば、上の方で、
士官でありながらも、自ら自転車に乗り、
部下と共に自転車を走らせ、戦闘し、
退却し、森林を抜ける。
ドイツ軍側はバイク、トラック、装甲車、戦車、
機関銃(MG34?ベルト給弾)を持ち、弾薬も豊富で、
兵員の数も多く、全く太刀打ちが出来ない。
デンマークの自転車部隊は指揮官の少尉に、
たった数名の部下、武器といえば、
ボルトアクションのライフルに、
弾薬は各40発(2回目の戦闘では若干の弾薬が支給)、
他に機関銃(マドセン軽機関銃?マガジン給弾)のみ。
これではどう考えても退却か、降伏しかない。
そのまま戦えば、最悪全滅で全員戦死の可能性も
否定出来ない。子供と大人が戦うようなもので、
最初から、これは無理すぎだなと感じた。
指揮官の少尉の判断は賢明であり、最良の決断を
したなと思った。ドイツ軍に降伏した後、
部下(母がドイツ人なのでドイツ語が話せる)
に通訳をしてもらい、指揮官の少尉は
ドイツ軍の将校にこのように聞かれる。
「何故、戦闘を継続したのか?
もう数時間前にデンマークは降伏している・・・」

9. APRIL-Trailer
(記事投稿時なら視聴可能)
https://youtu.be/UmcttiebIN0

9. april (2015) -
German Column Ambush HD
(記事投稿時なら視聴可能)
https://youtu.be/JfZVSB5piUI

9. april (2015) -
Battle of Haderslev HD
(記事投稿時なら視聴可能)
https://youtu.be/Jv2IxRJCddc