愛の物語 映画『ゾンビ・リミット』

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2014年スペイン・カナダ制作。98分。
(原題Retornados/The Returned)

まず、本映画を見て思ったのは、
彼氏の為のワクチン50本を院長から譲り受け、
その連絡を携帯で、彼女が「50本手に入れた」
と彼氏に報告。その会話を聞いていた男は
(やはりなとは思ったけど)
そのワクチンを彼女から奪うのだが、
いくら何でも50本のワクチン全部が
粉々になるのか!と思った。
普通、1本位は残るんじゃないか!
(頑丈そうなケースに入っていたわけだし)
すごい不自然さを感じ、やはり、あの彼氏は
本映画では「死ななければならない」
「恋人の彼女に殺されなければならないんだな」と
思いつつ、映画を見ていた。
親友がワクチンを持ち逃げし、
たった1本のワクチンしか残さず、
「6本でいいから、どこかに置いておいてくれ、
取りに行くから」と言っても親友は拒否だし。
やはり、この物語は愛の物語であって、
愛する人を殺さなければならず、
また、どうせ殺されるのなら、愛する人
殺して欲しい」という思いが詰まった映画だなと感じた。
ゾンビ映画ではなくとも(何もゾンビの必然性はなく)
他の病気(要因)でも成り立つ映画ではあることは
確かではあって「ゾンビ」という素材を生かした
究極の愛の物語ではないかなと思う。
(最後は助かるハッピーエンドが良かったような気も
するんだがな、アメリカ映画ならあるかも・・・)
(*1979年の邦画「戦国自衛隊」で隊員(中康次)が
村娘(小野みゆき)に拳銃を持たせ、
「ここを狙って撃つんだ、いいな?頼んだぞ!
どこの誰かに判らない人間に殺されるのは嫌だ、
お前の手にかかって死にたい!」という、
場面があるが、それと心情は同じだなと思った、
どうせ死ぬならば(どこぞの知らん奴に
殺されるより)愛される人に殺されたいものだもの)