最後に残るのは絶望 映画『鑑定士と顔のない依頼人』

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2013年イタリア制作。131分。
(原題:La migliore offerta)

まるで漫画やアニメ、映画、小説みたいな
設定というか、あんな依頼はリアルでは
絶対に受けない。遊びではなくビジネスなんだから。
(だから、映画な訳なのだが・・・)
顔を見せない相手に一体どうしろと言うのか?
リアルでは絶対有り得ない状況であり、
私は最初から胡散臭いという感じしか受けず、
伏線がどこかにあるだろうと探しながら、
見ていたので、あんな結果になることは
充分に予想できたので、特に驚くことは無かった。
見つけてくれといわんばかりのオートマタの部品、
カフェのサヴァン症候群らしい女が言う数字など
伏線がありまくりだった。
長年のコレクションを盗まれ、
また「偽りの中にも真実がある」という、
主人公のクレアへの真実の愛までもが無になり、
絵画だけでなく、クレアに対する真実の愛まで盗まれた
訳であるし、まだ若造ならば、これもまた高い勉強代として、
これからやり直しもきくだろうが、もう余命いくばくもない、
60歳を過ぎた老人には、それもない。
正直胸糞悪い、やり切れなく、切なすぎる、
後味がとても悪い映画であった。
(ネットで検索するとハッピーエンドととらえる意見も
あるが、カフェでクレアが現れるという確率は、
1億円が当たる宝くじを1枚だけ買い、それが
連続1億回当たる確率よりも低いと思う)

La Migliore Offerta di Giuseppe Tornatore
- Trailer italiano ufficiale [HD]
(記事投稿時なら視聴可能)
https://youtu.be/rAvyBSxv_c0