おすすめの本 安部公房著 『箱男』(新潮社)42冊目

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ダンボール箱を頭からすっぽりとかぶり、
都市を彷徨する箱男は、覗き窓から何を見つめるのだろう。
一切の帰属を捨て去り、存在証明を放棄することで彼が求め、
そして得たものは? 
箱男との錯綜した関係、看護婦との絶望的な愛。
輝かしいイメージの連鎖と目まぐるしく転換する場面(シーン)。
読者を幻惑する幾つものトリックを仕掛けながら記述されてゆく、
実験的精神溢れる書下ろし長編。
箱男紹介文より抜粋)

今回は安部公房著『箱男』(新潮社)を紹介する。
この本は確か私が中学の頃に読んだと記憶している。
中学の頃に、私は安部公房にはまったのだ。
それから四半世紀を経過し、安部公房は逝去。
しかし、私は今でも安部公房が好きだ。
安部公房の独特の奇妙な世界観が好きだ。
それでいて、なおかつリアリティがある。
日本文学で好きな作家は誰かと問われれば、
私は安部公房を挙げたいと思う。