5月17日 窪田十一 訳 『人肉の市』(1923年) 15冊目

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今回、紹介するのは、大正時代に翻訳され、
日本でベストセラーとなり、映画化もされた、
シェーエン女史著「人肉の市」である。
発行は奥付によれば、大正10年だと思われる。
私が所蔵している版は、大正12年3月発行五百六十版となっている。
当時、相当売れた本なのであろう。
発行所は大日本雄弁会。(現在の講談社にあたる)
この本は、ドイツのエリベート・シェーエン女史著
「二十世紀の恥辱 白き女奴隷」の翻訳であり、
表紙、挿絵を担当したのは、大正ロマンで有名な高畠華宵である。
1923年に松竹キネマで映画化もされ、公開された。
是非観てみたい映画である。白黒無声映画は逆に新鮮味を覚える。
(中途半端に古いのは駄目だが、ここまで古いと新鮮な感じがする)