読書 松本仁一著『カラシニコフ』(2004 朝日新聞社)146冊目

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世界に2億丁ある非合法の銃の半数を占めるというカラシニコフAK47)。
開発者カラシニコフや、シエラレオネの11歳の少女兵など
への取材を通し、崩壊する国家の現状や、そこに暮らす人びとを描く。
(本書紹介文より抜粋)

今回は『カラシニコフ』を紹介する。
本書は世界で一番流通していると言われる、
カラシニコフAK47とは何かを問うた本である。
共産圏、または発展途上国で流通するAK47
或いはそれのコピー製品がもたらす悲劇。
拉致され、洗脳された少年兵による、殺戮、
または山刀による手切り・・・。
暗黒大陸アフリカで何が起こっているのか、
また暗躍する武器商人など、
様々な角度から取材している。
一番残虐だと感じたのは、
山刀による片手切り、両手切りである。
拉致された少年兵は洗脳され、
命じるまま、また褒められたいが為に、
腕を山刀で切り落とす・・・。
犠牲者は命をそのまま失うか、
また命が助かっても職を得る事も出来ず、
一生苦しまなければならない。

写真1
AKMを手にした少年兵
リベリアの首都モンロビア 撮影中野智明)
*本書の表紙

写真2
*本書の裏表紙

写真3
小型トラックに重火器をすえつけた「テクニカル」
ソマリアの首都モガディシオ 撮影中野智明)
映画「ブラックホーク・ダウン」でも登場した車両。