2006-01-17から1日間の記事一覧

読書 西村 望著 『鬼畜 《阿弥陀仏よや、おいおい》』136冊目

樫尾卯吉は高知の山峡にはりついた小集落に生まれた。 唖のように物いわぬ子だった。徴兵をのがれて流浪の生活が始まった時、 彼の人生は狂った。――捕えられて入営、やがて脱走、放火、 殺人未遂、軍法会議。人生をやりなおそうと思った時もあったが、 所詮…