男の映画  『ファーナス/訣別の朝』

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2013年アメリカ制作。116分。
(原題 Out of the Furnace)

ラッセルとロドニーのベイズ兄弟。
交通事故を起こしたラッセルが収監されている間に、
ラッセルの恋人だったレナは保安官のウェズリーと
交際を始め、病身の父は息を引き取る。
刑期を終えて出所したラッセルはレナが
ウェズリーの子供を身ごもったと告げられる。
一方イラク戦争から帰還した、ロドニーは
ペティを慕って、ボクシング賭博の八百長試合に
出場するようになっていた。
ある日、ボクシング賭博のことを知ったラッセルに
難詰されたロドニーは元締めのデグロートに会いに行く。
この試合が終われば、まともな職に就くつもりでいた。
試合後、ペティは借金を帳消しにするように、
デグルートに求めたが、その帰り道、ロドニーとペティは
デグロートに殺される。事件のことをウェズリーから
聞かされたラッセルはデグロートへの復讐を果たす。
(映画紹介文より抜粋)

すごくやるせない、気が重い、切なくて、やり切れない
映画であったが、さすが俳優だけあって、演技が素晴らしい。
主人公のラッセルは多くのものを失ってしまった・・・。
恋人もいつしか離れ、父は他界し、弟も殺された。
もう失うものなどない、ラッセルは弟の復讐を誓い、
デグロートをおびき出し、そして、ゆっくりとゆっくりと殺す。
とても男臭い映画であって、女受けは全くしない映画。
身内である、弟を殺されたら、
やはり、その憤り(憤怒)をどうするだろうか?
やはり、復讐するのか?しないのか?
いろんな事を考えさせられた映画であった。
万人向けの映画ではなく、とても地味な映画であり、
まして女子供向けの映画ではないことは確かであって、
見る者を選ぶ映画である。
生きる、生きていくとは何かと考えらせられる映画。