『杉本一文作 蔵書票 「Goddess of shine」』

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杉本一文作 蔵書票 「Goddess of shine」』

今から数年前のことである、確か「銅夢版画工房」で
見たと思うのだが、杉本一文作 蔵書票「Goddess of shine」
C3 118×99mm 2005 に一目ぼれしました。
http://doumuhanga.jp/exlibris/ichibun.html

そして、先日の事、スパンアートギャラリーの
サイトを見ていたら、高田美苗の「女神」同様、
販売していているじゃないですか・・・。
http://www.span-art.co.jp/artists/sugimotoichibun/exlibris03.html

という訳で、高田美苗の「女神」と同様に、
数年前から一目ぼれしていた、杉本一文作の蔵書票
「Goddess of shine」を買うことが出来ました。

とは言ってもスパンアートギャラリーで、本蔵書票が
売られていたタイトルは「Goddess of shine」ではなく、
「AMATERASU」というタイトルで、
スパンアートギャラリーでは売られておりました。
意味合いは同じであって、*票主(蔵書票の依頼主)が
日本人ではないので、そこはあえて「AMATERASU」を訳した
「Goddess of shine」にしたのかと思います。

*票主は「銅夢版画工房」によれば、英国最高裁判官である、
Murray Rosen氏であり、「銅夢版画工房」には2011年6月25日に、
Murray Rosen氏来房したということであります。
Murray Rosen氏は著名なコレクターでもあり、(「銅夢版画工房」は、
銅版画家・蒲地清爾により創立)蒲地清爾の版画も58点所有されているという
記述があるので、本蔵書票もMurray Rosen氏が
杉本一文に制作を依頼したものだと思います。

「銅夢版画工房」のどうむニュース
2011.6.25 Murray Rosen氏来房!
http://doumuhanga.jp/studio/news.html

銅夢版画工房のサイト
http://doumuhanga.jp/

以前、本ブログの記事の、
『バイロスと日本におけるその系譜~蔵書票展~』Ⅱ
の末尾にも書いたことですが、杉本一文の蔵書票は、
繊細な描写であり(男しか感じることが出来ない女の色香)
独特なエロスがあります。
彼の蔵書票で一番好きな作品で、そして一番のお気に入りは
勿論「Goddess of shine」です。
そして、これは個人的に思うこと、感じることですが、
「Goddess of shine(日本名「AMATERASU」)」は
配置や構成、技術、題材を鑑みても、杉本一文作の
蔵書票の最高傑作だと思えざるを得ません。
私はそう信じていますし、またそう断言致します。