懐かしい音楽15 OLHO SECO『NADA』

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最近、私が懐かしいと思った音楽を紹介する。
その音楽はブラジルのパンクバンド
OLHO SECO『NADA』である。
これは昔、1987年頃新宿のパンク系レコード屋で買った、
パンクのオムニバスLPに入っていたものである。
当時、私は様々なパンクバンドのレコードを聴いていた。
その中で、特に、このバンドの『NADA』という曲は印象に残っている。
とても速い曲であり、テンポが良い曲である。
『NADA』(ナダ)という意味はポルトガル語で、
「何も無い」という意味である。
YOUTUBEで検索するとその曲を見つける事が出来る。
YOUTUBEの動画は、1999年のヨーロッパツアーでの
リスボンのライブ映像である。

この曲を聴くと20年前のあの頃の熱気を思い出す。
あの頃、私は若かった。あの頃、夜を徹し色んな事を話したものだ。
あの頃、まだパンクというものは今の様に、
TVに露出する様な存在では決して無かった。
しかし時代は変わろうとも、パンクという存在、
又はそれに値するもの、又はそれと同様の位置付けのものは、
未来になっても、時代が変化しても不滅だと俺達は信じていた・・・。
そして今、やはり、その頃に思っていた様に、
やはりパンクは死んでいなかった。神は死んだかも知れない。
しかしパンクは決して死ぬ事は無い。
この世に矛盾や軋轢が存在する限り、不変の存在で有り続ける。
その呼び名は変わろうとも、音楽形態が、どの様に変化しようとも
リスナーがどんなに変わろうとも・・・。

あの頃、ふと疑問に思ったものだ。
「何故パンクの曲は英語の歌詞なんだ?」
私は仲間に問うた。
「世界に発信する為、都合が良い・・・」
すると仲間はそんな風に答えた。
その頃、私は全く外国語の必要性を感じていなかった。
全くであった。本当に全くであった。ゼロであった・・・。
しかし今はそうは思わない。言葉の重要性を感じる。
日本語だけではなく、意思疎通をする為の道具としての
外国語の重要性をとても大きく感じる。
使える道具は多い方が良い。
少ないよりも多い方が都合が良い。

*音は昔の記憶を唐突に、そして、いとも簡単に想起させる。
(また、それは匂いも同様である)

(2007年10月13日記事投稿)

追記。
2010年8月11日、「OLHO SECO」を検索してきた人がいるので、
OLHO SECO『NADA』のyoutubeのリンクを追加。

OLHO SECO nada
(記事投稿時なら視聴可能)
http://www.youtube.com/watch?v=nonVfQDcBLk

OLHO SECO - European Tour (1999) Lisboa
(記事投稿時なら視聴可能)
http://www.youtube.com/watch?v=qSoxNHUBfkk