役に立たないきれいなおせじ インパクトある京都のバンド『赤痢』

イメージ 1

イメージ 2

今回は、若い頃、散々聴いた、京都のバンドの『赤痢』を紹介。
京都というと一般的にパンクのイメージは無いが、
俺はこのバンドを知ってから、そんなイメージだけになってしまった。
イギリスはホームズを読んでいた、中学の頃は、
紳士の国だったが、ピストルズを聴き始めてからは、
イメージはパンクとマズイ飯の国になってしまった。

それにしても、赤痢インパクトがあるバンドだ。
赤痢が昔、東京でライブをやった時に見た覚えがある。
赤痢のCD「赤痢物語」にはこうある。
1983年8月1日京都にて結成。
1984年1月京大西部講堂デビュー。
1985年春 beatcrazyより4曲入EP「赤痢」を発売。
キャプテンレコードのオムニバスLP
「We Are Beat Crazy」に2曲参加。

俺が若い頃は、こんなパンクバンドばかり聴いていた。
バカバカしくて、ぬるい、普通の歌など聴いていられなかったな。
ビートルズとかなんて、あの頃、爺はさっさと引退しろって思ってたな。
団塊の世代とかなら、ブームとか実際にあったろうし、
洗脳とか踊る奴もいて、踊らせられる奴もいただろうが、
俺らの若い頃からか、俺らの世代の頃からか、
趣味嗜好の多様化が顕著になりはじめて、
ブームを作為的にマスメディアが作り出すのが段々と
困難になっていた過渡期だと思う。
俺らはその頃、インディーズと呼ばれた、自主制作の音源と
それにアマチュアのバンドに夢中だった。
そんなものに夢中になっていた俺らは、
紅白歌合戦」とか「ザ・ベストテン」とかバカバカしくて、
ちゃんちゃらおかしくて、見るはずもなかった。

赤痢は歌のタイトルと歌詞がインパクトがある。
キャプテンレコードから出た、京都バンドのオムニバスLP
「We Are Beat Crazy」の方に、好きな歌が入っている。
「PACHINKO」と「ダイナマイトキッド」
歌詞がインパクトがあって好きだ。
この「PACHINKO」と「ダイナマイトキッド」は
後年発売された赤痢のCDに入っているが、ちょっと違う。
やはり、オムニバスのバージョンの方の
「PACHINKO」と「ダイナマイトキッド」の方が好きだ。
この赤痢のファーストEPは今ならyoutubeで聴けるが、
いつ削除されてもおかしくない。

赤痢
https://youtu.be/4OV3DbOp7Es
("記事投稿時ならば視聴可能")

ボーカルの声が実にぴったりで、良い。
この声じゃなくちゃ、赤痢は成立しないと思う。
まさしくパンクの王道とも言うべきのバンド。
これを超えるのは無いじゃないかと思う。
それも女のバンドでさ。
赤痢の曲の歌詞で放送禁止用語、或いは
人様にはとても言えない言葉ばかりで、
絶対放送は出来ないだろうな。
この21世紀になってさえも。

「ナンバー」の歌詞の中で”確実に聞き取れる”部分だけを抜粋。
1時間で2万でどうや。2万じゃ春はわたせんな。
ほんまかいな。そうかいな。ハエハエカカカキンチョール
そんじょそこらのおめことちゃうで。
イカレポンチはとっとと失せろ。イカレポンチはとっとと失せろ。

これ以前の歌詞は聞き取りやすい箇所と聞き取り難い箇所がある。
間違っているかも知れないが、書き出してみる。

あたしがナンバにいった時
小さい路地を通ったら
くさい女の声がする
おっさん、あたしは処女なんよ
処女のあそこはどピンクやんけ
そんなら、あたいはスベ公か
女の身体はなんなのよ
かえしてかえして、かえしてよ

何にしても相当なインパクトがある。
赤痢のメンバーは1968年生まれで、このEPの発売が
1985年の春だから、1985年当時、メンバーは17歳である。
その頃、マスメディアのTVだのラジオで、
(清純を装った、その様に設定された)
同年代のアイドル(虚像)が甘ったるい
(どこにも存在し得ない)恋愛を歌っていた頃である。

追記。
こういう曲を聴くと自動的に昔を思い出す。
何故、思い出すのか。
思い出があるから。
思い出がないと思い出せない。
最初から無いものは思い出せやしない。
若い時の思い出は大事。
一生ものの宝かもしれん。
ヨボヨボの爺になってから作る思い出なんか
(まだ、そんな年齢ではないから飽くまで推測だが)
たかが知れているように思える。

そんな柄じゃねえけど、若い奴に一言。
若い時しか経験出来ないことがある。
何でも勉強だし、何でも経験だ。
今、役に立たないと思うかも知れんが、
何でも経験し、また思い出を作っておきたまえ。
将来、役に立ったり、また、それは良い思い出になる。
経験は思い出になる。
金と知識と思い出(経験)はいくらあっても邪魔には決してならない。

*ネットで正確?らしい「ナンバー」の歌詞を見つけたので掲載する。

わたしが難波へ行った時
小さな路地を通ったら
むさいおっさん声かかる
おっさん わたしは処女膜よ
処女でもアソコは持ってるやんけ
バイタか スベタか ズベ公か
女の体はなんなのよ 帰って帰って帰ってよ
1時間で2万でどうや 2万じゃ春はわたせんな
ほんまかいな そうかいな
ハエハエカカカキンチョール
そんじょそこらのおめことちゃうで
イカレポンチはとっとと失せろ
イカレポンチはとっとと失せろ