腕を切断されるか、今ここで死ぬか、どっちかを選べ『シエラレオネの衝撃』後編

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「今日、お前が俺に腕を切断されて失ったのは政治家のせいだ。
彼はそう言った」

無知は罪だ。偽善は罪だ。虚栄は罪だ。
おにぎりが食べたいと言って、近年日本人が餓死したが、
身近な日本人を放置、無視しても、見えないフリしても、
(見たことが無い、行ったことがない日本の反対側の)アフリカや
遠方の国の人を助けるのは、とても良いことだ、
賞賛される賢明な考えや判断と信じこんでいるだろう。
国内の身近に困っている人を救うより他国の人を救うことは大事で、
重要で、良い考えだと思いこんでいるだろう。
自分の子供を愛すより他国の子供のことばかり気になるのだろう。

もし万が一、困っている人や飢餓や病気の子供に
物資援助や資金が僅かに渡ったと仮定したとしても、
(永遠に資金援助や物資援助したと仮定しても)
彼らは将来、どこまで生きていけるかは判らない。
1時間、1日、1年、3年、5年・・・?
もし、生き続けても、欧米の大学を出て、
合法的な稼業につく可能性は(無視出来るほど)小さい。
将来内戦や紛争が起きた時に、或いは非合法的な稼業につき、
暴力、レイプや殺人を犯す可能性がとても大きい。
被害者から犠牲者から加害者になる可能性は否定出来ない。
将来の犯罪者、加害者を、資金援助や物質援助で育成しているようなもんだ。
じゃ、どうすればいいんだと思うかも知れない。
根本から駄目なので、対症療法的なものは無駄になるだけ。
国家、人間、教育、考え、倫理観、向学心、
何もかもが、根本から間違っている。
もし、アフリカの国々が、何か他国より優れているとすれば、
平均寿命の短さと殺人件数、死亡者の多さ、奇病の種類、
病人の数の多さ、飯も満足に食えない貧困者の多さ、
字が読めない人の多さだけだろう。
中国もインドも北朝鮮も酷い国だが、アフリカに比べれば、
文明化された立派な紳士に分類される。
国家を維持する、政府を維持するというのは、簡単そうで、難しいものである。
手っ取り早く稼ぐのは、富や利益を奪うのは、武力が一番簡単である。
会社や工場を作って製造や貿易して、金を稼ぐより、
武力で、力づくで、奪い取る方が簡単である。
その為に資金で(私腹をこらすのも重要だが)武器を買う。
AKなどは有り余るほどあるので、世界中から集まってくる。
世界の武器や弾薬がアフリカの集中する。
アフリカは軍需産業や武器商人にとって、無視できない、
巨大な市場であり、大のお得意さんである。
先進国では既に行なわれない紛争や内戦や戦争をアフリカのどこかで
常にやっているので、武器や軍事物資をいくらでも壊し、消費してくれる。
じゃ、銃器や武器が悪いんだな、無くそうと思い、
そういった支援団体に入り活動するかも知れない。
それは褒められる行為で、賢明で、優しい人と賞賛されるかも知れない。
しかし、銃が人を殺すのではない。
人が欲で、人を殺すのだ。
銃が悪いんだ、じゃ銃を無くそうとしたとしても、
今度は刃物で人を殺す。
もし刃物を無くしたとしても、今度は棍棒で、殴り合う。
もし棍棒を無くしたとしても、今度は素手で、殴り合う。
人が欲で、人を殺すのだ。
道具を取り上げても、根本的な解決にはならない。
ただの対症療法だ。
考え自体を変えないと駄目だ。それは教育が必要だ。
教育や教師、学校を作るのは、生活に余裕がなくければ無駄だ。
生活に余裕を持つには・・・・。
こうやって考えていくといくら書いてもキリが無い。
根本から駄目だから。
国際化国際化、グローバルと大人の事情で、日本では連呼するが、
たかが意思疎通の一つの道具に過ぎない英語が出来たとしても、
世界で何が起きているか、どうすべきか
自分がどうあるべきかを判断出来ないと何もならない。
日本人以外の他国の歴史、事情、状況、思想、民族、人種などを
総合的に考えないと何もならない。
それが判っていない日本人が滑稽なほど悲しいほど多すぎる。
2010 FIFAワールドカップが今年アフリカで開かれ、
それを楽しみにしている日本人も多いだろう。
きっと日本では経験出来ないような、
(サッカー以外の)考えられないものを見、聞き、体験することになるだろう。
今の日本は過保護的なので、刺激的ものほど隠蔽されているから。

今ならyoutubeで、シエラレオネ内戦の映像を見ることが出来るが、
いつ削除されてもおかしくない。
記事投稿時なら視聴が可能であるが、それ以降はわからない。
極めて衝撃的な映像である。
ベトナム戦争の映像も衝撃を受けたが、
それを簡単に凌駕するほどの衝撃的な映像である。
無情で陰惨で、衝撃的なシーンが多い。
人を射殺するのに、映画のように躊躇したりすることはなく、
ただ撃ちたいから、殺したいから、家畜を撃つように人を撃つ。
弁解も抵抗もいい訳も一切聞かない。
(もし日本の9条の関係の方もこのような状況になったら、どうなるのだろうか?)
それどころか、ごちゃごちゃ煩い奴だなと逆に撃たれる要因を作るだけのことだ。
映画や小説みたいに、そこには後悔も躊躇も反省も尊厳も無い。
ただ撃ちたいから撃つ。ごちゃごちゃ煩い奴だから、気に入らないから撃つ。
市内の銃撃で、印象に残ったのは、人の射殺シーンだ。
撃たれ、倒れ、まだ虫の息の半裸の男をまた撃つ。
半裸の男の頭がスイカが爆発するように、消し飛び、頭部が一瞬で消失する。
(数秒前まで生きていた男がこれで完全に死亡する)

THE EMPIRE OF AFRICA (part E) - The Sierra Leone civil war
http://www.youtube.com/watch?v=6YAznDaqyTI
(記事投稿時なら視聴可能)

The Forgotten War: The Sierra Leone Civil War
http://www.youtube.com/watch?v=tiqHKFMPhHw
(記事投稿時なら視聴可能)

Sierra Leone - Gun Runners - Frontline (1of3)
http://www.youtube.com/watch?v=fDHYEJbkn7s
(記事投稿時なら視聴可能)