さて蚊に刺されたことだし爪で×でもつけるか・・・

美容師に『お客さんはやっぱ蚊に刺された後は爪で×しまくりっすよね?』と
聞かれまくりな季節が来た訳だが。
まあ、ついやってしまうな。
蚊に刺されるとバッテンをつけるしまうんだな、これが。
本当は掻いてみたいけど、掻くと悪いって聞くし。
だけど、掻きたい。掻きたいんだ、これが。
じゃ何もしないでおくのも悔しいから。
じゃ間をとって、ここはバッテンにしておくか・・・みたいな協議が
脳内で秘密裏に行われるわけだ。
まあ、俺の中の人も苦労しているようだ。

蚊って嫌らしくね?
寝ている時だけ、耳元でプーンとわざわざ気が触る音を立ててくるのね。
心地よい音楽じゃねえのね><
そこでまず気を悪くするよな。
それだけならまだええが。
今度はこっそり血を吸うのね。
断りも無く、こそこそと泥棒猫みたいに吸うのね。
許可も無く、それもタダで吸うのね。泥棒じゃね?
まださ、何かしらの金子つーか、じぇんこつーか、まあ1000円とか2000円とかさ、
煙草銭にでもしてね・・・みたいに、お金でも包んでくるなら、まだ判るんだが。
突然、事前通告もなく、無許可で、断りもなく、こそこそと、
それもタダで、0円で、血を吸っていくのって、これってひどくね?ありえねえよ。
こっちも慈善事業やっている訳じゃねえし。
それだけならまだええが。痒いのね、これが。
まださ、これが気持ちいいなら、まだええが。
すげえ痒いんだな。
気持ちよくしてくれるなら、まだ許せるよな。

「なんなら、毎日来てもいいんだぞ。これからもよろしくな・・・」とか・・・。

「お嬢さん、どこいくの?俺のとこ来て血でも吸って行きなよ。
腹へってねえのか?まあまあ遠慮せずに、小腹が空いているなら、
オヤツ替わりに吸っていきなよ」・・・みたいな気にもなるんだがな。

それにいやらしいことに、普通の皮膚に刺すなら、まだええが。
すげえ掻きにくい場所に刺す事があるのな。
手足の指とか肘とか男性の急所とか。
あと不思議なことに、叩こうと新聞紙などを丸めて準備したとたん、
もう来ねえの。どこかに消えてしまうんだな、これが。

最近は、爪で×をつけていません。
やめました。
神様に願掛けをしていて、こう言いました。
「お願いですから、私の願いをかなえてください。
その代わりに、今後、蚊に刺されても爪で×をつけるのをやめます」