反体制という名の体制、無秩序という名の秩序 『セックス・ピストルズ』

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今や、音楽の一分野として確立し、不動の地位を築いた、パンクロック。
誰でも知っている事だが、それは『セックス・ピストルズ』から始まった。
彼らの出現は正に衝撃的であった。
私は若い頃、彼らの唯一のスタジオ録音のアルバム
勝手にしやがれ」 (Never Mind the Bollocks, Here's the Sex Pistols)
を何度も聴いたものだ。勿論、今でも時々YOUTUBEで聴いている。
イギリスといえば、美人がいない国、(食い物がひどく不味くて)
ロンドンで一番美味い食い物はマクドナルドで、
本の装丁に関しては機械装丁ばかりで、装飾が皆無で味気なくて、
フランスに負けており・・・。そんなイメージしか無いのだが、
音楽の分野に関しては、なかなか良いものを作る。
イギリスが無ければ音楽の歴史は変わっていただろう。
(また絵画のウォーターハウスも素晴らしい)
今思えば、パンクとは美術の印象派みたいなもんだなと思う。
しかし、今や、アカデミック絵画はすっかり廃れて、玄人も素人も、
どんな公募でさえも印象派の影響を受けた絵画を見ない日は無い。
印象派などという美術界のパンク的な存在、
技術無くとも描ける様な、素人丸出しの極めて稚拙な絵画が
この世の中に、これほどの隆盛を誇るのは、本当に滑稽なものだ。
芸大や美大を出てさえも、印象派モロ出しの絵をわざわざ描くのは、
音楽で言えば、音大を出て、わざわざパンクロックをやるようなもんだ。