懐かしいCM 『サントリーウイスキー ローヤル』(1982)

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CMというのは時代を映す鏡で、その時代を象徴するものである。
今回は懐かしい傑作CMを紹介。
1982年に放映されていた、
サントリーウイスキー・ローヤルのCMである。
CMタイトル 「サントリーウイスキー・ローヤル・ランボオ」篇
(Suntory Whisky Royal CM -Arthur Rimbaud-1982)
撮影地 アメリカ・デスバレー
使用曲 QUEEN OF SWORDS(剣と女王)

その詩人は底知れぬ渇きを抱えて放浪を繰り返した。
限りない無邪気さから生まれた詩。
世界中の詩人達が青ざめたその頃、彼は砂漠の商人。
詩なんかよりうまい酒をなどとおっしゃる。
永遠の詩人ランボオ
あんな男、ちょっといない。

放送当時から、とても巧く出来たCMだなと思った。
物語性もあり、音楽もカメラワークもとても良い。
全く無駄というものが無く、完璧である。
昔はこの様な傑作CMが作られていた。
CMに対し、才能を、創造性(想像)を惜しみなく使い、
丁寧に作品として愛情を込めて作られていた。
今日の日本では、この様な印象に残るCMは無くなってしまった。
最近、酷いと思ったCMは、パチンコでも保険のCMではなく、
携帯電話のCMである。
犬がお父さんなのか?
それで面白いつもりなのか?
うまく捻ったつもりなのか?
ウケルと思ったのか?
吉田戦車うすた京介によく見られる様に)
そんな設定は、遅くとも20年前のセンスである。
21世紀も大分経つというのに、
そんな陳腐でありがちな安い設定のCMには(勿論悪い意味で)驚く。
もはや失笑すら出来ない。