映画 報復の連鎖 『キングダム/見えざる敵』(2007)

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110分。アメリカ制作。(原題THE KINGDOM)
ピーター・バーグ監督。
冒頭のサウジアラビアの外国人居住区で
テロのシーンが圧巻(描写がリアル)である。
中東のテロはまだまだ収まらないが、
このまま永遠に続いていくだろう。
彼らは報復と復讐の為に生きている。
身内が殺された報復に、今度が自分がテロを起こす。
最後の場面、老人が死ぬ時に、少女に言う。
随分前に見たので、よく覚えていないが、
「報復しろ、復讐をしろ」というような事だったと思う。
この場面が象徴している様に、中東でのテロは家族、
身内で行われ、爆弾作りは家庭内手工業である。
その為に、外部の人間が把握するのは難しい。
誰もがテロリストの可能性を秘めている。
それは女かも知れないし、少年かも知れない。
中東地域以外のテロリストの概念とはかけ離れている。
また宗教とも密接に関連している。
勿論、サウジアラビアは日本では無いので、捜査は難航する。
(日本の様な、土下座外交国ではない)
彼らは石油という切り札が有る為に強気である。
また映画だから、紅一点を入れる必要が有るのか、
女の捜査官が出てくるが、もし、現実に、
この様な事態が起こったならば、女は派遣はしないだろう。
イスラム教を国教とする国、中東等は、女の権利は一切無い。
女は男と同等では無く、一切の権利も持たないし、主張も許されない。
レイプされたとしても、女が絶対悪いという見解が一般的である。
あらゆる点で、男が絶対的に有利な社会構造となっている。
中東はあらゆる点で、我が国とは異質である。
まあ、彼らからすれば、日本が異教徒であり、異質に見えるだろう。