5月13日 ヘレン・ザハーヴィ 著『ダーティ・ウィークエンド』(1989年)13冊目

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臆病な娼婦ベラ。可憐な女ベラ。
男たちに蔑まれ、弄ばれ、怯えながら生きてきたベラ。
ある朝を境にベラは生まれ変わった。
華麗で、セクシーで凶暴な女に・・・

(本書裏表紙のレビューからの抜粋)

性的な嫌がらせを複数の男達から受け、
ベラが報復をする話である。
著者がとてもいいセンスを持っており、
臨場感、リアルティがある会話、
ストーリー展開で、全く飽きさせなかった。
翻訳家もセンスがあり、翻訳だという違和感を感じさせない。
(日本人が書いたと言われても納得出来る)
この本も私は何度も読み返したものだ。
また女しか書けない小説だなとも感じた。
この本も決して日本では有名な本ではないし、
また売れ筋の本ではないが、お気に入りの一冊である。

*映画化もされたようだが、まだ未見である。

ヘレン・ザハーヴィ(Helen Zahavi)
イギリスの作家
『ダーティ・ウィークエンド』(Dirty Weekend)
1994年新潮社(新潮文庫)から刊行