好きな映画03 パリ・モンマルトルの恋 『アメリ』(2001)

イメージ 1

数年前、日本でも話題になった、フランス映画「アメリ」(邦題)を観た。
本当にいい映画だと思う。
しかし、数年間に観たならば、きっとそうは思わないだろうし、
また観ることも無かっただろう。
最近、私はフランスに興味を持っているが、
以前は漠然としたイメージしか持ち得ない国であった・・・
またフランス映画もそれほどは観ようとはしなかった。
(いままで全く観ていないわけではないが)

しかし近年、本の装丁について調べていくうちに、
世界で最も美しい本を作り、
装丁芸術が進んだ国はフランスだと知った。
(世界的に有名な装丁家を輩出している)
調べていけばいくほど、フランスは印刷術の発明以前から今日まで、
本の国、装丁の国、文学の国、哲学の国、芸術の国である。
また、これからも・・・。
フランスとはどういう国であるか、どんな人たちが、どんな暮らしをしてるのか、
色んな疑問が沸いてくる・・・
そんな経緯が有り、私はフランスに興味を持った。
そして、今ではフランス映画もよく観るようになったのである。

この映画、原題は「Le Fabuleux Destin d'Amelie Poulain」
監督は、「デリカテッセン」「ロング・エンゲージメント」のジャン・ピエール・ジュネ
 *この監督の名前は、実にフランスらしい名だ。
訳せば、アメリ・プーランの信じられない運命、となるだろうか。
本当にいい映画であった。
お洒落といえば、オシャレである。
凝ったインテリア、衣装等・・・。
それに練り上げられたストーリー・・・。
それに音楽もまた素晴らしい・・・。
(フランス映画にはアコーディオンの音がよく似合う)
主人公アメリを演じる、オドレイ・トトゥ(Audrey Tautou)の
話すフランス語はとても綺麗で、とても愛らしい。
この映画は決してリアルなフランスのパリを描写しているとは思わない。
しかし、それを割り引いても、フランスのパリを垣間見る事が出来る。
印象に残ったシーンはラストの甘いキスシーンと、
それとパリの街中をバイクでふざけながら疾走するシーンであり、
いかにも恋愛を扱うのが上手い、フランス映画(人)だと感じた。
やはりオドレイ・トトゥの演技力があるからこそ光る映画なのだろうと思う。