読書 堤玲子著 『わが闘争』(1977 角川文庫)86冊目

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淫売、博打うち、放火、尊属殺人、びっこの少女たち。
「スラムと悪遺伝の中、七人兄弟姉妹、年頃になって、
見合いの話一つなく、馬鹿にされつづけた」
一家の聖なる悲惨と人間賛歌を謳う。
凄じい迫真力と鮮烈さ、独自の輝きにみちた文体で、
自らの半生を描いた自伝的な、ベストセラー長編小説。
真の無頼の魂の優しさと美しさをひめた、
希有な作家の必読の代表作。
(本書紹介文より抜粋)

真の無頼派の本で、読んで、衝撃を受けたものである。
私はこの本を古本屋で買った。
読後、十年は過ぎているであろうか。
今では、堤玲子も忘れられてしまった作家であろう。
十年前でさえ、忘れられた作家であった。
しかし私の心には残った作家であるし、
また作品であることは事実である。