映画 『ストレイト・ストーリー』

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「年を取って最悪なのは?」
「若い時を覚えていることだ」

1999年アメリカ制作。111分。
(原題 The Straight Story)

監督はあのデヴィッド・リンチ
73歳の老人が兄に会う為にオンボロの
ラクターで560キロの旅に出る映画。
家出娘や自転車乗りの若者達、
目的地まで車で送ろうかと言う人、
バーでの同年代の老人との会話など、
様々な人々との交流を描いた、ロードムービー
バーでの同年代の老人との会話で
主人公のアルヴィン・ストレイトは
WW2でフランスでドイツと戦った、
狙撃兵だったことが判明する。
ラクターが故障し、そこに集まった人に、
「怖くはないの?」という言葉に
「WW2では塹壕を掘り、敵と戦ったから、
怖くはない」と答えたシーンがあるので、
やはりそうことなんだなと予想はついていた。
悪い人は一切出てこない映画。

私が初めて、デヴィッド・リンチ
監督作品を見たのは、
確か「エレファント・マン」で、
高校の時だったように思う。
(当時、原作?である文庫も買った様に思う)
次に見たのは「イレイザーヘッド」で
正直、当時何が何だか判らない映画であった。
もう二度と見ることはないだろう。
あの不快感は忘れられない。
マルホランド・ドライブ」も見たが、
まあ、意味は判ったけど、
本映画ほどには心に響かない。
デヴィッド・リンチもこんな作品を
作ることが出来るだなと思った。
若者にはとても退屈で眠たくなる
映画だと思うが、人生の終盤にかかると
こんな映画も良いなと感じるようになった。
実話を元にした映画で心温まる作品。