TV放映不可能の映画 『マム・アンド・ダッド』

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2008年イギリス制作。84分。(原題Mum & Dad)
全てが基地外じみた異色のイギリス映画。
この家族の、特にパパは最初から最後まで変態であった。
最後には女装し、化粧で登場したし。
またママは何かというと注射しようとするし。
時間が短い為にサクサク進む。
中だるみもなく、無駄な描写もなく、
全編緊迫したシーンの連続。
この家族は給与の他に、空港内からの荷物や
スーツケースの窃盗をし、生計の足しにしている。
登場人物達が子供にはとても聞かせられない類の
言葉を連発する。
それだけなら、まだしもパパが話す時に唾を飛ばしまくりである。
ここまで威勢良く会話の度に唾を飛ばすのも珍しい。
それに何かと単語の前にfxxkをつけて話す。
fxxkをつけないと会話が出来ないみたいだ。
さすが紳士の国と言われているだけある。
強いて言えば「悪魔のいけにえ」に分類されるような
基地外じみた映画であるが、「悪魔のいけにえ」の
あの家族は狂っているとは言え、窃盗はしなかった様に思うし、
口汚い言葉は発する事が無かったように思う。
あのディヴァイン(Divine)出演のジョン・ウォーターズの映画の
ピンク・フラミンゴ」や「フィメール・トラブル」系の映画である。
最後に主人公の娘が逆襲して、逃亡するシーンにはカタルシスがある。

Mum & Dad - Trailer
(記事投稿時には視聴可能)
http://youtu.be/ctfsELU3TSU