衝撃的な映画07 『鬼畜大宴会』 (1998)

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今回紹介するのは、「鬼畜大宴会」である。
この作品は1970年代の学生運動の過激派の粛清、内ゲバを描き、
また人間のドロドロした面を描いている映画である。
元々は大阪芸術大学映像学科の学生たちが卒業制作に作った自主映画であるが、
なかなか良く出来ていると思う。
その証拠に数々の賞を受賞した。
役者が素人のせいか、どこにでもいそうな若者が演じており、
一層リアリティを増している。
顔、服装、髪型、部屋の雰囲気など本当に70年代を思わせる。
暑苦しく、息苦しい70年代の切迫した状況が伝わってくる映画である。
アングラ劇団的な意味不明のシーンがあったが、
日本の自主映画史に残るほどの作品だと思う。
しかし何度も観たいと思うような映画では無いと私は感じた。