斬新な低予算SF映画「π」で世界を驚かせた
ダーレン・アロノフスキー監督が
孤独と背中合わせに生きるごく普通の男女が
破滅へと落ちていくさまを鋭く描いた衝撃のドラマ。
コニー・アイランドの寂れた海岸。
古いアパートに住む孤独な未亡人サラは、
ある日、大好きなTVのクイズ番組から
出演依頼の電話を受け、
思い出の赤いワンピースを着て出場しようと
ダイエットを決意するが。
一方その一人息子ハリーと恋人マリオンのもとに、
友人のタイロンが麻薬密売の話を持ちかける。
一時はそれぞれ人生が
うまく回り始めたかに思えたのだが・・・。
(映画紹介文より抜粋)
この映画にも衝撃を受けた。
正直、見る前は期待していなかったし、
展開もストーリーもありがちな映画かなと思ってみていた。
序盤を過ぎた辺りから引き込まれていった。
言葉に出来ないほど、この映画は衝撃的であった。
麻薬に溺れる息子とその恋人・・・。
息子の母親は、寂しい生活をしており、
一日中TVを見て過ごしている。
彼女が夢見るのは、視聴者参加の
クイズ番組に出演すること。
その願望がいつしか妄想になっていく・・・。
皆何かに依存している。
それが無いと生きられない・・・。
番組出演の電話はただの悪戯だったのか、
それとも妄想の一部か?
救いが全く無い映画であった。
見終わった後、虚無感に襲われた。