ラブロマンスSF小説「フラッシュバック(Mira文庫)」

テリー・ヘリントン著
進藤あつ子訳
286P
2004年2月15日第一刷
株式会社ハーレクイン

40年以上も前に、この人と私が愛し合っていた……? 
セアラは混乱に陥りながら、目の前で事故死した
老人の遺品を見つめた。色褪せた写真――
若いころの彼と写っているのは、まぎれもなくセアラ自身だ。
“彼女の時間から私の時間へ”“光の波動”老人が書き残した
謎めいた言葉を手がかりに、セアラは過去の時代へと
タイムトラベルを果たす。そしてなつかしい腕に抱かれた瞬間、
時空を超えて出会った二人のせつない恋が始まった。
永遠の絆を描いた感動作。
(本書説明文より抜粋)

株式会社ハーレクインが贈るコテコテのラブロマンス。
ハーレクインが刊行したんだから、思った通りに甘い甘い
ラブロマンスに仕上がっている。本ブログで以前紹介した
ジュード・デヴロー著の「時のかなたの恋人(新潮文庫) よりも
より一層甘い恋愛の話になっている。「時のかなたの恋人」
はまだ歴史云々の記述があったが、本作の「フラッシュバック」
はより純粋に時を越えた恋愛話になっていてタイムトラベルは
おまけ程度の小道具にしか過ぎない。
しかし終わり方が良い終わり方をしていて感動する小説になっている。