うらわ美術館 『挿絵本のたのしみ-近代西洋の彩り』

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2005年11月19日(土)~2006年2月19日(日)
ギャラリーA・B・C
19世紀から20世紀初頭は、多くの美しい挿絵本が作られ、
広く愛された時代と言えるでしょう。
この時期、印刷技術の発達によって、
また本が庶民の生活の中に浸透してゆくにつれて、
数々の魅力的な色刷りの本が生まれました。
例えば、博物誌や旅行記の挿絵を通して、
人々は新たな発見や驚きをどのように伝えようとしたのでしょうか。
詩集に添えられた挿絵は、私たちをどのような夢想に誘うのでしょうか。
雑誌にある挿絵は、時代の雰囲気やスタイルをどのように醸し出しているのでしょうか。
これらに限らず、この時期は社会や生活が一気に多様化する時代でもありました。
本展でも、実に様々な挿絵が紹介されます。
さらに19世紀から20世紀へと時代が変わる時、
挿絵もどのように変わってゆくのでしょうか。
本展では、そのような彩り豊かな挿絵本の世界を
国内の個人コレクションから約300点で紹介します。
このような挿絵本がこれだけ多く一堂に会し、
その知られざる世界が紹介されるのは、
珍しい貴重な機会となるでしょう。
(サイトの展覧会説明文より抜粋)

開館時間 火~金曜日、祝日 午前10時~午後5時(入場は午後4時30分まで)
        土・日曜日      午前10時~午後8時(入場は午後7時30分まで)  

観覧料   630円(500円)、大高生420円(330円)、中小生210円(160円)
        *(  )内は20名以上の団体料金

http://www.uam.urawa.saitama.jp/tenran.htm
うらわ美術館

先日、うらわ美術館(埼玉県)で開催されている、
『挿絵本のたのしみ-近代西洋の彩り』を見てきた。
この美術館は市の施設で、本邦で唯一の『本』に
関する美術館である。
今回展示されたのは、個人コレクションが主であり、
他は本美術館が収蔵している蔵書とのことである。
英米、フランスの挿絵本が多数展示されており、
欧米の挿絵本の歴史を知ることが出来る。
さほど知られていない美術館であるし、
また、本展も話題にはならないが、
欧米の挿絵本に興味が有るならば、行ってみて損は無いと思う。
(また行かずとも目録は通販もしているとの事)
しかし、本展で展示された本は、挿絵本のほんの一部でしかなく、
まだまだ日本では紹介されていない本が多数有る。
来館者はさほど多くない。
これが今の日本の挿絵に対する興味を体現しているのだと思う。
しかし民間の施設では無い為に(民間の様に)
大々的には宣伝が出来ないという話である。
学芸員から興味深い話を色々と聞かせて頂いた。
また、施設の他職員も親切丁寧であった。
大変感じの良い美術館だという印象が残った。

*写真の説明
1枚目 本展のちらし(表)
2枚目 本展のちらし(裏)
3枚目 本展の目録(価格2000円)

ちらし&目録は上質な紙を使用している。
よく出来ていると思う。