Cally Blackman著
100Years of Fashion (Pocket Editions)
400P。
2020年Laurence King Publishing刊行。
2012年発売の同書のポケット版で内容は2012年と同じ。
刊行元の出版社Laurence King Publishingは1991年創業のUK・ロンドンに
本拠を置いている出版社。
https://www.laurenceking.com/products/100-years-of-fashion
Cally BlackmanはUKの服飾史家で本書が三冊目の著作になる。
https://www.britishportraits.org.uk/expertise/cally-blackman/
本書は20世紀初頭から21世紀初頭までの100年の服飾史を言葉だけではなく
写真やイラストで踏まえて提示した本であり、ファッション史100年を
大まかながら理解することが出来る。
どんな画像やイラストがあるのかは下記の本書のポルトガル語版ではあるが
内容紹介の動画を見れば把握が出来るだろう。
Por Dentro do Livro: 100 ANOS DE MODA
(記事投稿時には視聴可能)
https://youtu.be/Jvc9odhAr2s?si=yXX3Fq2LFxx5ewVP
日本でも日本語に翻訳された、同書が刊行されている。
日本語版は未見だが、アマゾンの本書日本語版「ウィメンズウェア100年史」の
販売ページの説明文の最後にはこんなことが書かれている。
(下記の文章が本書の序文の最後に書かれている)
作家オスカー・ワイルドは、自身の小説
『ドリアン・グレイの肖像』の中で、
独特の皮肉を込めてこういう言葉を残している。
「人を見た目で判断しないのは愚か者だけである」
この社会は見た目が重視されている。それは対人関係や雇用の場でも
同じでその証拠に履歴書には写真を貼り付けるのが通例になっている。
見た目じゃない、中身だと人は綺麗事で言うが、
まず最初の時点で履歴書の書類選考の段階で、その人物の見た目も
雇用するか否かの判断材料の一つとなっている。
お見合いやマッチングアプリや出会い系でも見た目は重視されている。
対人関係において、人は見た目で判断し、今後関わるか否かを決めている。
中身がどんなに完璧でも、まず人は見た目が悪ければ、以後関わろうとは思わない。
まずは話してみて自分を知ってもらおうとしても、まず最初の時点で見た目で
判断され、拒絶されることもある。その場合は自己アピールする段階まで到達しない。
警察の職務質問でも、まず警官は見た目で判断し、不審と思えば、職務質問をする。
オスカー・ワイルドは現存している写真を見ても、ダンディでとてもおしゃれだ。
人は服装で気分も変わる。
お気に入りの服を着たりすると気分も高揚し自信が出てくる。
男であるなら、ネクタイにスーツとそれ以外の普段着では気の持ちようも変化する。
この社会で生きていくにはファッションは疎かには出来ない一要素になっている。