映画 「RED LIST レッドリスト」

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2019年日本制作。84分。

「大阪バイオレンス」の異名を持つ
監督・石原貴洋による、
初のサイコ・スリラームービー!

劇場公開作品

○DVDキャッチコピー
幻覚世界のあちら側の住人
妄想が生み出す完璧に歪んだ愛
死ぬ間際に見える時が止まった世界
膨大なアンケート資料から選別される
特別危険な人物

~ストーリー~
日本人の発狂水準が飛躍的に上がった世界。
ラジオやテレビからは狂った情報ばかりが
垂れ流されていた。
母子家庭で育つマサシ(28才)は、女子高生みゆきを
自宅に監禁して2ヶ月になる。
母親は監禁に協力的で、息子のマサシとは
共犯の仲だった。
みゆきの担任教師が、みゆき失踪の真相を
究明すべく各家庭を訪問して回った所、
思いもよらない別事件の地獄を目撃する事になる。

★キャスト★
山崎遊 宮崎真鈴 大川由香 西村裕慶 田中しげこ
海道力也 正木健久 岩下僚馬 門谷正理 網本典子

★スタッフ★
企画:プロジェクト・コア/製作:石原映画工場/
制作:西村遊慶、山崎遊
照明:雨音葉子、岩下僚馬、山崎遊、竹内萌香/
音楽:中森信福/特殊造型:野中比喩
脚本・撮影・録音・編集・音楽・監督:石原貴洋

c石原映画工場/発売元:石原映画工場
販売元:オールイン エンタテインメント

提灯記事ではなく、迎合することもなく、
思うがままに正直に評価をしたいと思う。
何故白黒映画にしたのかわからないし、
そこはいいとしても何がしたい、何が描きたい映画なのか
まったく伝わってこない。
異常な人間が増加し、正常な人間の比率が少なくなり、
絶滅危惧種になった世界なのはわかるが、
企画自体が滑っている気がする。
こういう無名の映画は出来るだけ良い評価をしたいのだか、
その良いところがない。
やはりあの伝説の番組THE ガマン状態になり、
最終解脱を目指す修行状態になった。
おすすめはできません。
勿論色んな評価があるとは思うし、良いと感じる人もいる
でしょうが、私には合わなかった作品。
まず白黒映画というのが駄目で、出だしのあの万華鏡のような映像が
私には合わなかった。
それに白虎社の前衛舞踏みたいな謎の踊りも意味不明でした。
余りにも奇を衒い過ぎているようにも感じ、予定調和と予想可能な
レンジの中での狂気しか感じられなかった。固定観念を打破し、
突き抜けるものが感じられなかった。
監禁してもそこには性的描写はないのはやはり制作側の大人の
事情だろうか。
制作、舞台、出演者が関西らしいから、吉本新喜劇のような
コテコテの関西弁で、その笑い、センスなどはいかにも関西の
ノリに感じる。
皆さん懸命に頑張って作っているとは思うのだが、
その熱意だけは伝わってきたが、映画としての評価はまたそれとは別。
制作側は企画があり、製作意図、理論があり、それに基づいて
制作はしているとは思うが、見る者にそれが明確に伝わらないと
やはり良い評価をつけるのが難しくなる。
ネットでの評価も高いとは言えない。やはり皆思うことは同じのようだ。

【DVD発売】絶滅の危機に瀕するのは正常者か、
異常者か…『RED LIST-レッドリスト-』予告編
(記事投稿時には視聴可能)
https://youtu.be/fUtc-Vrxejc